三菱鉛筆の硬筆色鉛筆について
2015年11月30日
先日、三菱鉛筆社製の硬筆色鉛筆(赤色を除く)の生産終了のアナウンスがされたようですが、なにやら物議を醸し出しているようですね。
ちなみにどのような商品なのかというと、以下の写真です。
一般的に、色鉛筆といえば丸い形のものが多いのですが、これは角ばった形で、芯が固て緻密で細く、くっきりした線を必要とするグラフや図面への書き込み、建築墨付け用などに向いているのだとか
ちなみに、三菱鉛筆には「軟質」「中硬質」「硬質」と3種類の色鉛筆を取り扱っているのだそうですが、硬質色鉛筆はこの7700番のみで、7700番の生産が終了となれば、三菱鉛筆から硬質色鉛筆が無くなるのだそうです。
そして、そんな状況で困ってくるのが愛用者が多いアニメ業界なのだそうで、日本アニメーター・演出協会(JAniCA)は「日本の商業アニメーション業界にとって非常に大きな問題」だとしているのだそうです。
三菱鉛筆でも継続の要望をもらっているのだそうですが、残念ながら他の色鉛筆と比較しても販売数が製造単位に満たない状況が続いてきたために、やむなく製造中止にするのだとか。
日本のアニメは世界でも通用する日本の文化にも関わらず、アニメ業界での賃金は安く、俗にいうブラック職種のひとつにも挙げられるのですが、そんな状況にも関わらずアニメ業界で頑張っている人には、まるで死者に鞭打つような出来事になりそうですね。
デジタル化の進んでいる現在の世の中では、優れたアナログツールは次第に使われなくなっていき淘汰されていくのでしょうね・・・
なんか哀しいですね。
また、今回の生産終了についてのアンケートが行われているので、よろしければアンケートに協力してください。