国内プライベートクラウド市場
2021年10月19日
IDC Japanによれば、2021年の国内プライベートクラウド市場規模は、前年比35.8%増の1兆2216億円になるのだそうです。
2020年の国内プライベートクラウド市場については、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大の影響により、仮想デスクトップ(VDI)関連が大きく拡大したと分析しており、その一方で、基幹系システムの移行プロジェクトには遅延が見られ、同市場の成長を抑制しているのだとか。
2021年は、遅延となったシステム刷新/更新や新規プロジェクトが再開することにより、再び高い成長になると予測されていて、2020年~2025年の年間平均成長率は25.3%で推移し、2025年の市場規模は2020年比3.1倍の2兆7815億円になると予測しています。
IDC Japanでは、パブリッククラウド(特にIaaS/PaaS)では、利用中のサービスに関わる支出の削減や高度活用を積極的に支援するベンダーが多く見られるが、一方でプライベートクラウドは、安定運用を重要視しているものの、システム導入後の「コスト最適化」を積極的に支援しているベンダーは多くないと説明。
しかし、パブリッククラウドで起きている「コストの最適化」は、「アーキテクチャの理解」「ガバナンスの強化」「ITスキルの向上」「信頼性の向上」「運用の最適化」などに直結しており、企業のクラウド活用度を向上させDX/データ駆動型ビジネスを促すものとなっており、プライベートクラウドであっても、パブリッククラウドと同様に「ユーザー企業のクラウド活用度の向上」を積極的に支援することが、ベンダーには求められていると指摘。